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皆さんこんにちは!
高橋工業株式会社の更新担当の中西です
さて今日は
高橋工業のよもやま話~Part11~
~設計~
ということで、今回は、アルミサッシ加工業の視点から、「サッシ設計の重要性」と「設計時に注意すべきポイント」、さらには最近の設計トレンドと技術進化まで、現場に即した内容を深掘りしてお届けします♪
一見、どれも同じように見える「アルミサッシ」ですが、実はその設計段階での判断と工夫が、建物の性能・見た目・安全性・使いやすさすべてに大きな影響を与えています。
建築においてアルミサッシは単なる「窓枠」や「開口部の縁」ではありません。
以下のような複数の機能が要求される、非常に複雑な構造部材です。
気密性・断熱性・防音性
水密性・耐風圧性
デザイン性・景観との調和
開閉のしやすさ・耐久性
これらの性能を満たしながら、設計図と建物仕様にぴったりと合うように加工するためには、設計段階での正確な検討と調整が不可欠なのです。
開口部のサイズ・方位・形状
建築用途(住宅/商業施設/集合住宅 など)
求められる性能(断熱等級、防火仕様、遮音性能など)
📌 設計者や元請けとの綿密な打ち合わせが、この段階でのズレを防ぎます。
施工図・詳細図をもとにサッシ枠の寸法・構造を決定
取付部材(アングル・モール・パッキン)の仕様検討
納まり図を基にした干渉チェック・雨仕舞の検討
💡 重要なのは「美しく納める」だけでなく、“施工しやすく・長持ちする”構造設計をすること。
採光面積や風圧、重さに応じたアルミ材の厚み・形状を選定
建築地の地域区分に応じた耐風圧計算を行う
📌 特に高層階や沿岸部では強風対策として「中桟」や「補強部材」が必要な場合も。
Low-E複層ガラス、アルゴンガス封入など高断熱仕様
結露リスクの高い環境では樹脂スペーサー・断熱部材の追加
💡 近年は「ZEH」や「断熱等級5〜6」対応の要望が増加中。設計から断熱性能を意識した提案が重要です。
引き違い/開き戸/FIX/折戸など、使用用途に最適な開閉方式
スムーズな動作性と耐久性を両立した金物の選定
重量に応じた戸車やダンパーの選定も
🛠️ 快適性を左右するのは「部品の選定力」と「動作精度」。ここがプロの技の見せ所です。
よくある問題 | 設計ミス例 | 対策ポイント |
---|---|---|
開口部の寸法ミス | サッシが入らない/無理な加工が必要に | 図面との照合を徹底、現場実測を行う |
水漏れ・結露 | 雨仕舞の納まりが甘い、断熱不足 | 結露シミュレーション、パッキン設計 |
開閉不良 | 引き違いで枠がゆがむ、戸車選定ミス | 枠補強+適正部材の選定 |
外観不良 | 色味が建物と合わない、出隅が雑 | 納まり図・カラーサンプルを共有 |
フレームを極力細くし、開口部のガラス面積を最大化
意匠性・採光性が向上 → モダン住宅やホテル建築で人気
断熱性能を最大限に高めるサッシ設計
ガラスの重量増加に対し、補強と開閉機構の見直しが必要
設計データをBIMと連携し、他業種と干渉チェックが可能
自動拾い出し、プレカット加工の効率化
💡 設計段階からBIMデータでやり取りできる業者は、ゼネコン・設計事務所からの信頼が厚いです。
エンジニアリングと職人技、そして建築意匠との融合
それがアルミサッシ設計の本質です。
快適性を支える性能設計
美観と耐久性を両立させる構造設計
工期とコストを意識した施工性
これらをすべて踏まえて提案・設計できるサッシ加工業者が、これからの建築に選ばれる存在です。
一般住宅から大規模ビル案件まで対応
自社設計・自社加工・現場対応まで一貫
BIM対応データのご提供も可能です!